お産前の管理 その2 泌乳期から乾乳期まで(8月号)

第5回 お産前の管理 その2

泌乳期から乾乳期まで 妊娠牛の管理は、健康な子牛の生産のために非常に重要です。特に妊娠末期に おいては胎子の成長が加速し、妊娠末期の 1 か月間で胎子のサイズは約 2 倍ま で急速に成長します。この時期の飼養管理の良し悪しは、分娩事故の発生や新生 子牛の健康に大きく関係します。前回の初産牛に続いて、今回は経産牛の妊娠期 間の管理について考えてみましたが、初産牛の妊娠期間にも今回述べる経産牛 と同様な飼養管理は求められるでしょう。

ボディーコンディションスコア(BCS)を適正に保つ

妊娠期間を通して BCS を適正(3.25~3.75)に保つことは重要です。妊娠初期 の BCS、言い換えればエネルギーの過不足は胎盤の形成や成長に大きく関与する ことが考えられます。妊娠早期の BCS の低下は、早期胚芽死滅(Early Embryo Death: EED)の発生を高めます。一方で、妊娠初期のエネルギーの低下は、胎子 を守ろうと胎盤を強固に発達させます。その結果、分娩前の急激な増し飼いによ り胎子が過剰に成長し、過大子となり難産が発症することが考えられています。

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