お産の環境 デーリィジャパン様掲載(9月号)

第6回 お産の環境

人と牛との歴史の中で、人の様々な工夫により酪農場においても様々な飼養形態が営まれてきました。酪農家の分娩環境も同様に、各酪農場により様々な形態や環境において分娩管理が行われています。分娩の環境を考えるにあたって
大切なことは、本来の自然動物としての牛では、どのような分娩が行われているのかを意識することでしょう。
放牧中の乳牛の分娩では、牧草地内の群れの中ではなく、一頭で群れから少し離れ、草むらや木の陰に隠れるように座り込んで分娩します。分娩房における自然分娩においても、和種牛では稀に立ったまま分娩する牛もみられますが、乳牛では立ったまま分娩することはほとんどありません。乳牛は、伏臥あるいは横臥の状態で寝たままで分娩します。子牛が立ち上がるのにも 10 分以上は必要で、子牛が立ち上がるまでの間は母牛も静かに寝ていることが多いです。自然の中における、分娩に集中できる環境、そして、分娩後は母子ともに安心して休息できる環境が理想の分娩環境のヒントとなるでしょう。

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